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放デイ 活動風景「命のバトン」

7月17日(土)外出活動にて、知覧特攻平和会館に行きました。当たり前に戦争のない世に生まれ育つ子どもたち(支援者もですが…)に平和や命の尊さについて感じてもらいたいという思いで計画しました。初めて来館した子も多く、大きな戦闘機の模型に初めは「カッコいい」と言っていた子もいましたが、操縦席を見て「意外と狭いんだね」など、行ってみて初めて分かる新たな気付きもあったようです。また、漢字やカタカナ混じりの手紙を読むのは難しい子もいましたが、支援者が要約して伝えたり、映像を中心に観覧して回りました。その効果もあってか、前日に出撃命令を受け、様々な思いで過ごしたであろう三角兵舎の中に入ると、「ここで手紙を書いたりしたんだね」と、その当時の様子をイメージしながら見学できた子もいました。

大好きなお母さんや大切な人を思いながら旅立った特攻兵やその家族のこと、命を懸けて飛び立ち戦争のない今の平和を作ってくれたこと、などそれぞれの多様な感じ方があったようです。ある保護者の方から、帰宅後、「僕が特攻隊に行けと言われたらどうする?」と聞かれたとの話を伺いました。そのように少しでもこの日の活動を通して感じたことを記憶に留めて生活していけたら、自分にも他人にも優しく過ごせることと思います。今のこの平和な時代に生まれたことに感謝しながら自分の命はもちろん、他人の命の尊さも噛みしめ、これからの生活を送っていきたいという思いを強くした貴重な体験となりました。